寄付をする

命の架け橋 ~ミャンマーを医療と菜園で笑顔に~

ミャンマー農村部で地域健康推進員の活動開始

 ミャンマー農村部で地域健康推進員の活動開始
~  住民自らが手洗い ・うがいの大切さを学び 、広める  ~

ニュースリリース:20160317_release_MFCG地域健康推進員

ミャンマーで医療活動を行っているNPO法人ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(本部=東京都荒川区、代表=名知仁子、MFCG)はこのほど、ミャンマーの農村部で、住民自らが手洗いやうがいの大切さを学び、広める「地域健康推進員」の育成プログラムを開始しました。ミャンマー農村部では、学校教育を受けていない住民も多く、保健衛生の知識も極めて限られていますが、推進員の活動により、基礎的な知識と実践が広がり、健康維持・増進につながることを期待しています。

MFCGは2015年からミャンマー南部のデルタ地帯で巡回診療を続け、保健衛生向上のための支援や栄養状態改善のための菜園づくりを進めています。“アジア最後のフロンティア”とも呼ばれるミャンマーですが、人口の約7割はいまだ農村部で生活をしており(2012年、出典UNICEF)、5歳までに死亡する子どもの数は日本の約17倍(2013年、出典UNICEF)。経済発展の一方、さまざまな課題が残されています。

推進員になるには、希望する住民が5日間の講習会に参加し、手洗い・うがいによって感染症や下痢などを予防することができることや、より安全な水の飲み方、トイレの衛生管理などを学びます。学ぶ側だった村民が、自ら広めていく立場となることで意識も大きく変わり、学びに対する意欲もさらに高まっています。2015年12月の講習は、MFCGの活動地の1つ、エーヤワディ管区ミャウンミャ地区のカンコースの村の6人が参加。MFCGから修了証を受け取り、推進員としての活動を始めました。今後は、MFCGが活動する同地区の他の村でも推進員の育成を進めていきます。

推進員として活動を始めたKhee Lar(キーラー)さんは「これまでは、MFCGの説明を聞いても、トイレのふたを設置することはなかった。これからは自分が村人に教える立場なので、講習の後、すぐにふたを設置しました」と話し、活動に意欲をみせています。

現在、MFCG代表の名知仁子(医師)がミャンマー滞在中です。名知への取材希望があれば、お知らせください。

【本件に関する問い合わせ先】
NPO 法人ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)
担当 :小野 TEL:03 -6807 -7499
E-mail :myanmarfcg.info@gmail.com