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命の架け橋 ~ミャンマーを医療と菜園で笑顔に~

ミャンマーの活動報告

ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)の活動は大きく3つあります。1つは、ミャンマー農村部の村々を車で巡る巡回診療「移動クリニック」を行い、マラリアなど感染症や栄養不良の患者さんの治療。ミャンマー人の医師と協力して行うことです。
2014年1月からミャンマー南西部エーヤワディ管区のミャウンミャの5つの村で巡回診療が始まります。
2つめは、病気にならないための保健衛生活動、すなわち手洗いや歯みがき、トイレの使い方など衛生に関する指導や、栄養の知識を広めていきます。
3つめは家庭菜園の支援。
これは栄養不良の患者が一度クリニックで治療して元気になり、村に戻ったにもかかわらず、しばらくすると再度、栄養不良になって戻くるという状況を改善するための取り組みです。
村の人たちが自から野菜を作り、バランスのよい栄養をとれる環境が生まれれば、自分で健康に生きられることができるようになると考えるためです。
(参考:同じ病気でなく 栄養不良そのもので戻ってくるのが現状です。)
2014年3月24日 MFCGはミャンマー保健省と覚え書(MOU)という政府との正式な契約を締結しました。 任意団体設立の2008年9月から6年目、2012年NPO認証から2年目です。 
これによりMFCGは単独のミャンマー人がミャンマー人によるミャンマー人のための“医療”活動が正式に開始することができるようになりました。 
それまでは、他の団体の活動、例えば横浜YMCAの活動に参加するという形でミャンマーのデルタ地域で医療支援を行なっていました。
また、この覚え書きの契約後に始めて行なったのは現地のデルタ地域・ミャウンミャタウンシップで事前調査を行いました。
これは大変大切で現地の住民の生活の実態を知り、その調査結果を踏まえて我々MFCGが何を住民の人達とともに行なうべきかを示してくれるものです。
今回この事前調査は東大のマスターコースを終了した Ma Saw Thu Nandarの設立したMyanmar Perfect Research と共に行ないました。
彼女とは3年ほど前に日本で知り合いました。
計6名のトレイニングを受けた専門家が村に行き、現状調査、分析も行ないます。
この調査の対象は現地の250人の村人で聞き取り調査です。
これにより村人たちとコミュニィケーションを取り、また MFCGの活動の主旨にも理解をして頂き、これからの活動に繋げていきます。
この調査は現在、皆様からの支援して頂いたお金をいかに有効に使うか、活きたお金にするためにする大切な調査です。調査費用も支援から使わせていただきました。 
炎天下の下で、電気もなく 電話も通じない村での調査は過酷です。
調査した5つの村のうち2つはカレン族で言葉もミャンマー語が通じない、そのため情報も入らない、などいろいろな実態もわかってきました。
また 学校に行ったことがない母親の多い村もありました。

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