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命の架け橋 ~ミャンマーを医療と菜園で笑顔に~

6月月例便り(2025)

こんにちは!
皆さまの応援を受けてMFCGは現地で活動を続けています。

5月月例便りで文房具寄付のお話をお伝えし、5月末~6月にかけ、新学期を迎えた子どもたち1,241名への文房具を寄付しました。

ミャンマーは、ムシムシと蒸し暑くなる時期です。ただ座っていても「ジワー」と汗が滴ってきます。

例年ならば、6月の新学期に向けて両親が、ノートやボールペン、消しゴム、分度器、M‐コンパスなどを購入し、勉強の準備をします。学校の制服は上半身は白シャツ、下は緑色のスカートやズボンで、文房具屋さんの軒下で初々しい一年生がお母さんとペンケースのデザインについて話している光景をよく見かけます。

しかし今年は、3月28日に発生した大地震のため、被災地で学校などが崩れてしまい、子どもたちが勉強できない、家も家族も失い、どうしたらいいかわからない、という悲しい状況があります。さらに、ここ数年、ミャンマーの物価はまるでロケットのように上昇し、ノート12冊が13,000チャット(900円)と以前の5倍にはねあがっています。そのため被災地以外でも子どもを学校に通わせられないという状況が生じています。
さらに制服も政府からは1年に1着しか支給されないため、学校に行けない子どもが増えました。活動地では、2025年6月から全世帯中10世帯の家庭が子どもを学校に行かせるのをやめています。

私は、子どもは「未来を創る宝物」だと想っています。夢や希望を持ってその夢に向かって進んでいってほしい、そのためにも、彼らが教育が受ける「機会」を失ってほしくないと感じてます。

その想いから、2023年、学校への「文房具寄付」を開始しました。そしてその対象を拡大してきました。。。2023年は1校、2024年は2校に文房具を寄付しましたが、2025年は4校と2つの尼寺の学校へ、合計1,241名の生徒へ筆入れ、ノート12冊、鉛筆、ボールペン、消しゴム、定規、コンパス、分度器などの文房具(約150万円)を寄付しています。

子どもたちが自分の持ち物を大切に使ってほしいと、文房具すべてに一つ一つ子どもたちの名前を貼る作業を、ボランティアも含めメンバー総出の6名で、約260時間、約7日間かけて行いました。子どもたちの名前は、6月の入学後に我々に伝えられます。今年は6月2日(月)の初日に生徒名簿をいただき、我々はシール用の用紙に子どもたちの名前をプリントし、一つ一つ切り取り、ていねいに一枚一枚文房具に貼っていく、根気のいる作業を繰り返します。子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、ひたすら作業を進めていきました。
文房具をお渡しする日は、先生たちだけでなく、PTAや村の学校委員会の人たちも参加され、皆さんから子どもたちへ思い出に残るように文房具を手渡してもらいました。初めてのことにお母さんたちもとてもうれしそうに、そして誇らしげに子どもたちに文房具を渡してくれました。

村の学校によっては約1/3の子どもは片道1時間かけてお母さんと共に通ってきます。
文房具授与の日、お母さんも子どもたちもほんとにうれしそうでした。どんなに遠くても学校が楽しいと答えてくれた子どもたちが大勢いました。

文房具を渡す日には、MFCGは学校で保健衛生の活動もさせていただきます。正しい手洗いの方法の説明と実演をし、手洗いのタイミングや正しい手洗いによって予防できる病気などを知ってもらう貴重な機会になります。このような学校との共働時間が増えることを希望します。

MFCGは子どもたちが夢を持ち、その夢をかなえられるように、厳しい状況の中でも引き続き、子どもたちに寄り添っていきます。

寄付の受け付けはこちらから
https://mfcg.or.jp/mfcgdonation/

※文房具寄付は現地の経済に貢献することも考慮し、現地で文房具を購入し、子どもたちへお渡しします。
※郵便振替用紙の通信欄や、メールなどで、「文房具への寄付」であることをお知らせください。